廿日市の特産品 其の歴史 -2-


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地御前かき
 廿日市市地御前は,広島市と隣接する廿日市市の中央部、また、世界遺産の安芸の宮島の対岸に
位置する,かき養殖を主体とする漁港である。
ここで生産されるかきは,東京築地市場で「地御前かき」のブランドを確立し高価格で取引されている。
江戸時代から昭和の中頃まで「地御前いりこ」が特産品であった。
明治30年(1897)に山陽鉄道の敷設に伴なって波止場が新設されたが、明治44年(1911)に新波止場
を築調して港の拡張をするよう出願されており、以降5工区に分けて新開や波止場、防波堤、雁木などが
順次築造されている。
「地御前かき」は大正11年から養殖が始まり、戦後になってからは、この「地御前いりこ」から「地御前かき」
に取って代わるのである。
縄文、弥生の時代から、広島湾一帯では、天然のかきが食べられていた。
中国山地に、その源を発する太田川の清流が、湾内に入り込み、栄養価の高いプランクトンを繁殖させ、
「かきの自然のゆりかご」を作っているのだと言う。
これも、若者を中心に太田川源流付近での間伐や植林などの環境保全のための地道な活動を続けて
きたからに、他ならないのである。



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