トップ 特集1江戸の文化いろいろ江戸時代の変態仮名 草双紙


草双紙(くさぞうし)


 江戸中期から明治の初めにかけて作られた挿絵主体の仮名書きの読み物。子供向けの絵解き本
に始まり、次第に大人向きのものになり、浄瑠璃の素材や遊里に題材を取り、洒落・滑稽を交えるも
のが出た。のち教訓物・敵討物が流行した。絵双紙。表紙の色や装丁によって、赤本・黒本・青本・
黄表紙・合巻(ごうかん)などに区別されるが、特に合巻のみをさす場合がある。

 草双紙は小さな文字の羅列で非常に読みにくい。
しかし、寺小屋では読み書きを習った子供たちに広く人気のあった、現在の漫画雑誌であるという。
今回は、草双紙の解読に挑戦。


 字母          
也のや 本について
能のの 未のま 東里山人と号す
登のと 貞済泉晁画
仮の濁点が 芝神明前
三島町
名のな
大手草紙問屋

甘泉堂
和泉屋市兵衛の出版
能のの
比のひ 太のだ 宇のう 可のか 於のお 可のが 爾のに 左のさ
止のと 旡のん 也のや 宇のう 毛のも 良のら 毛のも
川のつ くりかえし 呂のろ 比のひ 知のぢ 爾のに 毛のも
女のめ 左のさ のく 起のぎ 川のつ 之のじ 計のげ
之のし 満のま 之のし 也のや 奈のな 王のわ
安のあ 爾のに 久のく 左のさ 太のた 宇のう 旡のん
可のが 者のは 毛のも 可のか 可のか 幾のき 止のと 川のつ
良のら 知のち 川のづ 未のま 里のり 宇のう 久のく
世のせ 出のだ 起のき 起のき 可のか 也のや 乃のの
之のし 遠のを ゑのえ 奈のな 宇のう
比のひ 以のい 寸のす 止のと 己のこ 止のと
天のて 可のか 部のへ 者のば 川のつ 也のや 可のか
川のつ 爾のに 天のて 宇のう 以のい
起のぎ 爾のに 未のま
部のへ 見のみ
天のて
己のこ 乃のの 宇のう 止のと 志のし 爾のに 曽のそ 曽のぞ 己のこ
以のい 三の三 部のへ 礼のれ 与のよ 川のつ 也のや 乃のの 宇のう 与のよ
川のつ 本のほ 天ので 多のた 宇のう 可のか 可のか 里のり 比のひ
宇のう 知のち 利のり 八のハ 川のつ 八のハ
未のま 天ので 左のさ 旡のん 利のり 可のか 於のお
旡のん 部のへ 計のけ 可のが 三の三 也のや
八のハ 不のぶ
旡のん
乃のの


この 草双紙のことで芝神明前 大手草紙問屋  甘泉堂 和泉屋市兵衛の出版とあり、市兵衛の名をどこかで
見たことを思い出し、調べたところ、「江戸の食文化」の「江戸流行 料理通大全」の二巻(三・四編)の巻末に書林 江戸
芝神明前 和泉市兵衛の名が左端にあった。


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