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諸事入門 |
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■ |
枕草子 |
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神事 |
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生没年不詳で紫式部の源氏物語と並び称される平安時代中期の女流作家、 |
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仏事 |
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清少納言により執筆されたと伝わる随筆。 |
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二十四節気 |
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鴨長明の『方丈記』、吉田兼好の『徒然草』と並んで日本三大随筆と称される。 |
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旧暦の季節/月の異称 |
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「枕草紙」「枕冊子」「枕双紙」「春曙抄」とも表記され、最古の鎌倉時代 |
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部首 |
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の写本前田本の蒔絵の箱には『清少納言枕草子』とある。 |
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ことばの意味 |
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平家物語の冒頭 |
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三の日本の文化 |
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<冒頭> |
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七草 |
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春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細 |
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枕草子の冒頭 |
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くたなびきたる。 |
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夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ |
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一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。 |
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秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころ |
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へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁 |
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などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、 |
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虫の音など、はたいふべきにあらず。 |
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冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、ま |
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たさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。 |
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昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、 |
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わろし。 |
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(訳) |
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春は、あけぼの(夜がほのぼのと明ける頃)の頃がよい。だんだんに白く |
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なっていく山際が、少し明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいているの |
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がよい。 |
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夏は、夜がよい。満月の時期はなおさらだ。闇夜もなおよい。蛍が多く飛 |
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びかっているのがよい。一方、ただひとつふたつなどと、かすかに光なが |
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ら蛍が飛んでいくのも面白い。雨など降るのも趣がある。 |
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秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く見えてい |
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るところに、からすが寝どころへ帰ろうとして、三羽四羽、二羽三羽などと、 |
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飛び急ぐ 様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって |
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飛んでいるのが小さく見えている様は、とても趣深い。日が沈みきって、風 |
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の音、虫の音な ど、聞こえてくるさまは、またいいようがない。 |
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冬は、朝早い頃がよい。雪の降ったのはいうまでもない。霜のとても白い |
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のも、またそうでなくても、とても寒いのに、火を急いでつけて、炭をもって |
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通ってい くのも、とても似つかわしい。昼になって、寒いのがゆるくなって |
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くる頃には、火桶の火も、白く灰が多くなってしまい、よい感じがしない。 |
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参考:出典:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 2008/05/01
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